産業医は、「職場の医師」というイメージが強いかと思います。しかし、時代の変化とともにその役割は広がり、社会や企業を取り巻く環境に柔軟に対応する姿勢が求められています。令和の時代、生成AIの飛躍的進化と社会実装により産業構造は大きく変わり、人の働き方など社会構造にまで大きな変化がもたらされていきます。しかしながら、日本では生涯雇用を前提として、変わらず社員を守り続けないといけません。企業は生成AIの活用を武器にして働ける若い世代の育成に注力していますが、長期雇用のためにはこれまで企業を支えてきた人材に新たな能力を獲得する機会や既存の知識や経験を活かして活躍できる場を提供し、次世代へ継承していく責務もあると考えます。さらには、少子高齢化により生産年齢人口が減っている中、人材確保がより困難となるため、今いる人材を大切にして育てることが重要です。
社員を大切にするということは雇用を守ることもそうですが、一人ひとりが心身共に健康に働き、その能力を十分に発揮できる環境を整え、さらに伸ばしていくことも重要です。この課題にどれほど貢献できるか、産業医自身が問われているように日々感じています。
弊社では産業医ができることとして企業の法令遵守のサポートはもちろん、存続と成長のために健康経営を推し進めること、さらにその先にある、働く人を育て、守ることに繋げられたらと思います。しかしながら、各企業により置かれている環境や抱える課題が異なるのが実情で、弊社では各企業にふさわしい健康経営のあり方を共に考え、企業と働く人がともに成長していける仕組みを一緒に考えていきたいと思います。
代表取締役/産業医 池水 成太郎